この旅は、文章ばかりです。画像はほとんどありませんので、読んでくれる方、申し訳ありませんが、そこの所は、ご勘弁を…
まずは、名古屋駅に向かった。9時55分発の新快速は、313系であった。 名古屋駅では、かなり乗客が降りて、一気に空いた。そのために、転換クロスシートに余裕で座れた。すでに、岐阜から乗る、「しらさぎ」の485系もすでに入線していた。しかし、自由席をチェックしてみると、かなり空いているようであった。あれなら、座れるだろうと確信しながら、313系の新快速に乗りこんだ。さすがに加速は速かった。313系の速さを実感していると、女性車掌が、通りかかった。案内放送は、男の人だったので、二人いると判明。しかし、この区間での二人乗務は、珍しかった。時速120キロを出し、約17分で、岐阜に到着。改めて、速いと感じた新快速であった。
岐阜で降りた新快速は、高山線接続の為に、3分遅れて発車していった。「しらさぎ」には、この遅れは影響しないだろう。211系の普通が到着すると、10時26分定刻に特急「しらさぎ」が到着した。自称「スーパー雷鳥」の車両である。車内に入ると、やはり、ボロだった…。リクライニングシートだが、向かい合わせにすると、恐ろしく間隔が狭くなる。しかし、ワンボックスを1人占め状態にすれば、かえって、乗り心地は良いかもしれない。当然のように、前の座席を転換して、足を投げ出した。
加速は、313系に比べると、すごく遅かった。引出しのショックが大きく、ブレーキをかけて止めるときも最悪であった。自由席には、全く人がいなかったので、これは、すごくうれしかった。少ないほうが、気楽だからである。大垣の手前で、停止信号をくらい、3分遅れて大垣に到着した。少しくらいの遅れは、米原の長時間停車で、全く影響はないだろうと考えた。
大垣を過ぎると、乗車券拝見に車掌が現れ、福井までの自由席特急券を購入。名古屋から乗ると、2100円、岐阜から乗ると、1780円。そのために、岐阜から乗った。しかし、危うく、名古屋乗車としてお金を取られそうになった。大垣を過ぎてからは、適当なスピードとなってしまい、今までの120キロ走行はなくなっていた。JR西日本の221系や223系が見えてくると、米原に到着した。ここで、列車増結のために、5分ほど停車した。しかし、この増結作業がすごく怖かった。連結するとき、ものすごい音と振動がした。まるで、転覆したかのような感じであった。485系だから、このようにすごかったのだろうか?
幸いな事に、この米原駅からも乗りこんでくる乗客が少なく、とてもよかった。自由席だから、かなり乗り込んでくると思っていた。ここで、方向転換して、北陸本線に入った。長浜辺りに来ると、琵琶湖が見えてきた。琵琶湖を見ていると、車内灯や空調が消えた。直流から交流への電気が変わるためであった。明るいため、消えても別に影響はなかったが、かなり惰行運転が続いていた。車内灯や空調が復活すると、交流区間。スピードも上がってきた。
敦賀を過ぎると、北陸トンネルに入った。かなり長いトンネルである。そのため走行音がうるさかった。約10分ほどでトンネルを出た。485系の遅さが分かったのは、高速道路と並行しているときであった。あっという間に車が抜かしていった。あまり混雑はせず、12時14分福井に到着した。福井駅は工事をしており、仮のホームに到着した。
福井で、昼飯をとり、12時50分頃に越美北線のホームへ向かった。すでに数人が並んでいた。13時頃に九頭竜湖行きのワンマンカー、キハ120系の2両編成が到着した。車内に入ると、ロングシートだらけを想像していたが、ボックスシートが4つあり、そのうち、一つを確保した。しかし、トイレがないのが、つらかった。停車時間が短いうえに、約1時間半乗車は、プレッシャーとの戦いでもある。たいした混雑もなく、12時14分に発車した。乗客の量はワンボックスを1人占めできる乗車率であった。
一乗谷駅を過ぎると、山が急に迫ってきて、山間部を通るようになった。そのため、スピードも一気に落ちた。山間の行き違い駅、美山で、かなり乗客が減った。九頭竜川沿いを走るため、飽きない車窓であった。次第に山が途切れてくると、市街地が広がってきた。越前大野に到着した。越美北線では大きな駅であった。ここで、ほとんどの乗客が入れ替わった。そして、タブレットをもらうと、すぐに発車した。勝原駅を出ると、トンネルに入る。それもかなり長い。トンネルを出ると、中空に出る感じになる。九頭竜川を渡っていた。高さがかなりあり、これには驚いた。しかも制限速度が25キロ。ゆっくりと高い橋の上から、川を見物する事が出来た。越前下山を出て、また長いトンネルに入った。このあたりにくると、かなり山深く感じるようになった。14時31分、九頭竜湖駅に到着した。九頭竜湖駅は、整備されていたのか、きれいな駅であった。しかも駅員がJR西日本の制服を着た若い女性であったのは、驚いた。
わずか6分で、九頭竜湖駅をあとにした。きっと、もう来れないだろうと思いながら…トンネル内のせいなのか、車内が一気に冷えてきた。かなり寒いと思っていると、越前大野から団体客が100人乗りこむと言う情報を運転手が言った。こんな時期に団体客とは・・・九頭竜湖から約30分で、越前大野に到着した。予想通り駅のホームには、かなりの量の人間がいた。しかも、ガラガラだった車内が一気に空席がなくなり、立客まででる状態に。普段の越美北線ではない姿を体験してしまった。どのような団体客なのか、見てみると、「乗って残そう越美北線」であった。明日なきローカル線の必死の願いなのだが、この日に重なってしまったのは、最低であった。15時57分、やっとの思いで、福井駅に到着した。帰りは、ワンボックスを1人占めできず、窮屈な車内で過ごすという、最悪な形で越美北線の旅は終わった。
次に乗るには、16時17分発の普通富山行き。車両は、急行型を希望していたのだが、一般型の近郊タイプの車両であり、残念であった。16時を過ぎてから、列車は入線してきた。かなり人が多かったが、ボックスシートを取る事が出来た。日曜日でもやはり都会からの帰り客で多かった。定刻通り発車した。さすがに先ほどのキハ120系とは違い、電車のためか、加速やスピードが速い。福井から二つ目の駅、春江で一気に下車した。しかし、この駅で園児たちの遠足なのか、たくさん乗り込んできた。次の丸岡駅で半分くらいの乗車率となり、牛ノ谷を超え、石川県に入った最初の駅、大聖寺駅では、恐ろしいほど人が並んで待っていた。車内は、一気に混雑し、満員となってしまった。次の加賀温泉駅で、特急「サンダーバード」に乗るため、降りた。
すぐに「サンダーバード」が到着した。683系であった。初めて乗る車両であった。すぐに禁煙自由席に乗り込んだ。幸い、この加賀温泉で降りた乗客の席が2席空いており、座る事が出来た。途中駅からだが、窓側に座れた事がうれしかった。加速は313系よりは遅かったが、スピードは、やはり速い。あっという間に130キロはいったであろう。金沢に着くと、乗客は半分くらいに落ち着いた。やはり、「しらさぎ」に比べると、快適であった。サンダーバードは、関西が誇れる車両であろう。自慢できる車両である。一方、「しらさぎ」なんて、誇れるなんて、とても言えない。約1時間で高岡に到着した。ここから、氷見線に乗りかえる事にした。
氷見線のホームは、かなり離れていた。ホームまで来ると、キハ58系の急行型車両であった。しかも2両編成なのか、ガラガラであった。きっと、平日だとラッシュでかなり混むのであろう。18時01分定刻に発車した。発車してすぐに分かった事は、窓から隙間風が入り、きな臭いにおいが一気に車内に入ってきた事だった。しかも、天気が悪く、冷たい風まで入ってきた。
越中中川、能町付近は、住宅街の中を走っていた。そして、加越能鉄道をくぐり、伏木駅にくると、工場地帯の真ん中を走る。しかもかなりでかく造船所もあり、海が近い事を教えてくれる。そして、次の越中国分駅を出ると、一気に海が広がった。これには、すごく感動した。しかも、天気が回復して、夕日が見えるようになってきた。雨晴駅の1区間だけだが、感動できる景色であった。岩場では、釣りをしている人間もいた。雨晴駅を出ると、海から離れる。高岡から約30分で終点の氷見駅に到着した。駅周辺には何もなかった。地図を見ると、氷見漁港があったから、そのあたりのほうが、にぎわっていそうな感じが地図から見えた。
折り返しの高岡行きに乗った。もちろん乗客も少なく、快適なのだが、暖房が入っていないために、寒かった。18時44分、発車合図もないまま出発。すでに夜が支配し始めていたため、海の見える区間でも、はっきりと見る事が出来なくなってしまった。雨晴、伏木、能町と行き違いができる駅なのだが、ダイヤ上の関係なのか、すべて伏木駅で反対列車を待ち合わせていた。かなり驚き新鮮さを感じた、氷見線の旅であった。そして、19時13分高岡駅に再び到着した。